COLUMN
注文住宅と建売住宅の違い
お子様が誕生したり、近く小学生になるタイミングなどを見計らって、マイホームを持とうと決心される方は多いと思います。
いざ家を建てよう(買おう)!となったのはいいけれど、一度は迷ってしまう「注文住宅でいくのか、建売住宅を買うのか」という分かれ道。
今回はそんな建売住宅の特徴についてお伝えいたします。注文住宅との比較で悩んでいる方は必見です。
- 建売住宅でひとつの街が形成される
- 建売住宅の価格と品質
- 建売住宅のデザイン
- あなたは建売住宅派?注文住宅派?チェックしてみましょう。
- まとめ
1.建売住宅でひとつの街が形成される
建売住宅とは、土地と住宅を一緒に販売する新築分譲住宅のことを言います。
つまり分譲住宅と呼ばれるものも基本、建売住宅と同じと捉えて構いません。
一般的には、ある程度まとまった土地を区分けして、同テイストの住宅を複数棟建てていることが多いです。〇〇の杜とか△△ヶ丘など新たな街がその建売住宅の区画で生まれることもあります。住宅の外観や街の景観がある程度統一されていることから、住民の方にも自分たちの街という強い想いがあるようです。
建売住宅を購入する方は、特に子育て世代が多いと思います。
なので、みな新しい住民ばかりでお子様の同年代のお友達も必然的に増えます。
同じ時間を同じ街で過ごしていけるというメリットと、古い慣習などが苦手な方にはうってつけですね。
但し、裏を返せば同じ世代が集まっているということから、15~20年も経つとお子様も巣立ってしまい、一気に街が高齢化し過疎化するようなことになってしまいます。これは今、昭和中頃に大量に造られた、大規模団地などが抱える問題のひとつにもなっています。
2. 建売住宅の価格と品質
さて、建売住宅の最大のメリットといえば注文住宅と比較して安い価格で家を手に入れられるという点です。内装や外装、間取り、仕様も含めて基本的には打合せをしながら造り上げていくということはありません。その分販売会社も人件費をかけず、また材料費も一括して購入できるなどの利点があります。
また、価格が明瞭です。注文住宅は正直なところ正確な価格は最後の最後まで定まらないこともありますが、建売住宅は販売時に明確に価格が決まっています。しっかりお客様のご予算に合わせて検討することが可能です。
では、品質はどうなのでしょうか?
安かろう悪かろうのイメージが強い建売住宅です。建売住宅の品質については批判的な意見が多いです。しかし過去にはそういうこともあったのでしょうが、2000年に「住宅の品質確保の促進等に関する法律(通称「品確法」)」が施行されたこともあり、いわゆる欠陥住宅は一掃される動きとなっています。
建売住宅の価格が安く提供できるのは、大工さんが手を抜いているからではありません。
工期をいかに早めるかの工夫がされている点にあると思います。パッケージ化された設備や間取りなど、またプレカット工法による作業時間の短縮などにより価格の低減が実現できているのです。
ただ、建売住宅はほとんどが完成後の内覧となってしまうので、実際どのような建築をしているかはなかなか知る由がありません。信頼できるかどうかはその販売会社の過去の実例で判断するしかない部分は確かにあります。
3.建売住宅のデザイン
建売住宅の一番のウィークポイントです。理想に描く家はなかなか建売住宅では見つかりません。もう少しキッチンスペースが欲しかった、ここに窓があれば採光できたのに、収納が足りない…など仕方なく妥協せざるを得ないことが度々起こります。ですので、決め手となるポイントをしっかり家族で相談していくことが大事です。間取りや設備等もほぼ画一化されていますので、譲れない点を決めることです。
あとからリフォームを加えていくということも視野に入れましょう。ここの壁紙だけを差し色で変えたいとか、このドアノブが違ってたら可愛いのにとか、プチリフォームも住宅購入後の楽しみの一つです。
4.あなたは建売住宅派?注文住宅派?チェックしてみましょう
建売住宅と注文住宅、どちらがあなた向きでしょうか?ぜひ下記でチェックしてみてください!
▼建売住宅派
- できるだけ早く引越ししたい。
- 予算がキッチリと決まっている。
- 特に間取りへのこだわりがない。
- あれこれ設計プランを考えるのが面倒だ。
- 好きなデザインを伝えることがあまり得意ではない。
▼注文住宅派
- 引越しまでに1年くらいは猶予がある。
- こんな家にしたい、こんな部屋にしたいという理想だある
- カフェ風のリビングなど、デザインにこだわりたい。
- 家づくりを楽しみたい
5.まとめ
私たちは建売住宅を否定はいたしません。注文住宅と比較しても、どちらにも利点はあるからです。
本当にお客様が求めている家、そこを追求できるかがとても大切です。それは家のつくりへのこだわりではなく、価格やその街のコミュニティかもしれないからです。
一生に一度の大きな買い物ですから、みなさんの人生の価値観も含めて、ぜひしっかりとご検討ください。